外断熱工法研究

断熱材について考える

断熱材の優劣とは

一口に断熱材といっても、種類は様々。大きく分けて「繊維系」と「プラスチック発泡系」の二種類となります。現在の住いは約9割が繊維系の断熱材を使用しています。
簡単に特徴を比べると、次の通りです。
  • 繊維系-1/グラスウール
    ガラスを細い繊維の綿状に加工した断熱材。コストが安く、最も多く使われている。吸湿性・透湿性があり、正しく施工しなければ、結露発生の原因となる。

  • 繊維系-2/ロックウール
    鉱物を繊維状に加工して綿のように固めた断熱材。グラスウールより断熱性が高い。グラスウール同様、吸湿性・透湿性があり、防湿施工を行わなければ、結露発生の原因となる。

  • 繊維系-3/セルローズファイバー
    木質繊維を主材料とした天然素材の断熱材。新聞古紙などのリサイクル原料も使用。

  • プラスチック系-1/ウレタン
    微細な独立気泡で形成された断熱材。優れた断熱性能を持つ。基礎外断熱に使用する場合は防湿対策が必要。

  • プラスチック系-2/ポリエチレン
    細かな独立気泡で発泡された断熱建材。柔軟性に富み、隙間なく施工することができる。床・壁、柱・間柱、屋根、配管カバーなど、断熱・防水と用途も多彩。

  • プラスチック系-3/ポリスチレンフォーム
    ポリスチレンを主原料に板状に発泡成形した、外断熱工法に適す断熱材。断熱性に優れ、施工後の重量も軽く、外断熱工法における断熱層と防湿層を兼ねることができる。

  • プラスチック系-4/フェノールフォーム
    独立気泡構造を持つ断熱建材。素材の安定性が高く、長期間に渡って優れた断熱性能を発揮する。防火・耐火性が要求されるところや、住宅用の外壁の金属サイディングとの複合板に使用され、住宅の断熱材として人気。

関連情報

グラスウールは施工状態に左右される

繊維系断熱材の代表であるグラスウールは、コストが安く、柔らかくて取り扱いやすいことから、多くの住宅で使われています。ただしその特性から、あまりに密度が高すぎても中に含まれる空気量が減って断熱性能が落ちてしまいます。例えば壁厚が100mmのところでも、グラスウールなら柔らかいので200mm分をぎゅうぎゅうに押し込むこともできますが、それではグラスウールに含まれる空気の量が少なくなって、かえって断熱性能が低下してしまうのです。

こうしたことを理解せず、いい加減な施工をしてしまうケースが多いのも事実でしょう。施工者の技術によって性能に差が出るのが、グラスウールなのです。

  • 関連情報*1:施工者によって差が出るグラスウール
  • 外断熱工法におすすめのフェノールフォーム

    断熱性能が高く、経年劣化が少ない、つまり長期間にわたって優れた断熱性能を発揮するのが、フェノールフォームです。熱に強く、550度にならないと燃焼しないという強みも持っています。こうした点は、まさに外断熱工法にふさわしいものです。

  • 関連情報*2:プラスチック系断熱材の特性

    ただし、吸水性、吸湿性が高いというデメリットを持っているため、その配慮が必要です。イザットハウスでは、水蒸気放散のためにエアスリットを設ける工法で、断熱材にフェノールフォームを採用しています。

    エアスリット工法
    エアスリット工法
    フェノール断熱材の場合、断熱材からの水蒸気放散の為にエアスリットを設けております。(ポリスチレン断熱材の場合、エアスリットは必要ありません。)
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