私の住宅理論 トータル・バランス・テクノロジー

対症療法ではなく根元的な対策を

トータル・バランス・テクノロジー そもそも今日、日本の住宅が抱えている問題は、「冷暖房しない」(冷暖房に向かない)日本の家が、「冷暖房する」家に180度転換したにもかかわらず、家の造り方は本質的に風通しの良い時代と変わらなかったことにあります。
そのため、現在日本の住宅が抱える様々な問題は、何か一つの工夫をすれば解決できるというような対症療法的な発想では解決できないのです。
今日まで日本の住宅が抜本的に変わらなかったのは、「曲がり角を間違えた日本の住宅(リンク)」でも述べたように、高温多湿な日本の風土でどの様に造れば「結露を防ぎながら効率的な冷暖房が可能で、良好な換気が保てる家造り」が可能なのか分からなかったからなのです。

結露を防ぎながら効率的な冷暖房が可能で、良好な換気が保てる家造り
日本の様な気候風土で密閉的な家を造ると、夏場の高温多湿がが木材の腐朽を促進し、単に断熱材を入れただけの日本の家を冬場に暖房すると壁内結露を引き起こし、これがダニ、カビの発生や木材の腐朽の誘因となります。 しかし、日本の住宅業界は、この日本特有の風土に住宅を適合させる術(スベ)を持たないまま、こうした発想とはまったく別の次元で、デザインの豪華さや設備の便利さなどを追求してきました。

無論それらも大切なことですが、場合によれば見栄に終わってしまうそれらへの投資が、中に暮らす家族の健康や建物自身の耐久性に優先して考えられるべきであるとは到底思えないのです。
冷暖房できるためには気密的な家造りをしなければなりません。

同時に中に生物である人が暮らすのですから、良好な換気が維持されなければならないのはもちろんです。 しかし、今日まで日本の住宅には「換気が必要」という概念すら無かったのです。

同様に、日本の夏場は外気の月間平均湿度が75%を超えますから、気密的な住宅では、床下で除湿することは必須と言っても過言ではないのです。
しかし、これも現在、床下に夏場にのみ働く除湿機を装備した住宅はイザットハウス以外にはありません。【特許取得済】
現在の日本の住宅問題を解決するためには、従来の「開放的な家造り」から「気密的で換気の良好な家造り」にパラダイムを転換することが必要です。

「断熱」「気密」「換気」「冷暖房」「除湿」の5つの要素すべてを、同時にバランスよく高めるという取り組みをする他に方法はありません。

このように、住宅全体を工学的にバランスよく整える技術をイザットハウスでは「トータル・バランス・テクノロジー」と呼んでいます。

日本の住宅は、換気、遮音、防湿、除湿、結露、耐久性対策などへの本質的な対応こそがなされるべきなのです。

これらの技術の一つ一つは難しいことではありません。しかしそれら相互の機能をトータルバランス良く仕上げるには、高度な技術が必要です。生活者一人ひとりが住いについて真剣に考え、正しい選択を行ってこそ、健康で快適に暮らせる住いは可能になり、それがやがては日本の住文化を変えていくことにつながるのです。

住宅に必要な 5つの要素
断熱 気密・換気・除湿・冷暖房の各要素と関連して性能を向上させることで、内部結露を防いで住宅の耐久性を向上させると共に、冷暖房の効率を向上させ、快適性を高める。
気密 断熱性能の高い外壁への水蒸気の流入を防いで壁内結露を防ぐと共に、換気効率を向上させる。冷暖房の効率を高め、また、外部からのゴミや汚染物質・騒音の流入を遮断、快適性に貢献する。
換気 気密性能向上と共に計画換気を行う事で、屋内の水蒸気や空気中の汚染物質を効率的に戸外に排出、住宅の耐久性と住む人の健康被害を軽減する。
除湿 換気・気密性能の向上と共に屋内の水蒸気を効率的に戸外に排出し、内部結露、ダニやカビの発生を防いで、住宅耐久性向上と健康被害を軽減。
冷暖房 気密・断熱によって冷暖房効率を向上させた上で、局所的な空調から家全体の空調に転換することで屋内の温度差を是正。内部結露の発生を防ぐと共に、ヒートショックなどの健康被害を防ぐ。


中途半端な開放と中途半端な気密は同義になる。
近年では同じように外断熱工法を標榜する建築業者や設計士も増えてきました。 しかし、彼らの中には未だに床下通気口を設けたり、これを開閉式にする人達が居ます。これでは、「気密」を希求しているのか「開放」を追求しているのか分からないでは無いですか。従来の住宅に見られたのと同様な、中途半端な論理構成がそこにあります。

理論とデータに忠実に行えば、気密的な住宅の構成は極めてシンプルです。つまらないアクセサリーは却って、気密性能上も、断熱性能上も欠損を造り総合的なバランスを落とすことにつながります。 あるいは、家の中や外に通気層を何層も設け、この様なアクセサリーが基本機能以上に重要であるかの様な表現をする場合もあります。もちろんこれらの効果についての数値的な説明はありません。なぜならば、数値的に説明できる効果は無いからです。

これらについては、私は数多くの実験も行いましたので、これらにアクセサリー以上の意味は見いだせないのです。